外国人の観光客が押し寄せる中、各地でオーバーツーリズムやマナーの問題など、マイナスの側面も多く報じられています。それが大きなグループ(=結婚式)になった場合に大変なことになるのではないか、という懸念を持たれている方も多くいらっしゃることとお察しいたします。あくまで地域の方々のご迷惑になることのないよう進めていくことが大前提です。
あてはまる可能性のある問題点としては
1)騒音
2)什器や物の破損・汚れ
3)暴れるなどの行為
婚礼の場合、これらは通常事前に、婚礼を行う会場または宿泊する場所で契約書が交わされるため、万が一何かあった場合でも契約違反として対処することができます。実は結婚式のようなイベントの場合は契約書があるため、100%ではありませんがこのような問題は起こりにくい。
それでも、お酒が入るのと、参列者は契約書を見ているわけではないため、すべて新郎新婦にかかっており、新郎新婦が酔っている場合には「契約違反!」などと言っている場合ではありません。
未然に防ぐための対応策はいくつかありますが、小さなグループや昼間の婚礼ではあまり上記のような問題は起きないといっていいでしょう。弊社が長年手がけてきた婚礼でも見たことがありません。問題が起きる可能性があるとすれば、大きなグループで夜遅くまでパーティを続ける場合です。デフォルトで対策を講じておくことをお勧めします。
弊社で過去に経験した問題:
・什器の破損:後日請求。払わない場合の対応策は別途。
・備品の持帰り:後日請求または返却。
・ホテル内における他の宿泊からの騒音苦情:サービススタッフとプランナーで対応。
・時間延長または時間になっても帰ってくれない:対応策を実施
・泥酔している人:対応策を実施
婚礼業界で働く人は、新郎新婦やゲストに喜んでいただきたい、という思いが強いため、多少のことには目をつぶる、ということが多々あります。目をつぶって問題ないところは、ありがとうございます、となりますが、あとで困るという場合には、その場で瞬時に対応しなくてはなりません。後日、と言っていると連絡がつかなくなる場合もあります。
我々も、最初からすべての対策を講じていたわけではありません。ひとつひとつ問題を解決していく中で、関わるすべての人を守るために少しずつ決まり事を増やしていったに過ぎません。どのような場合にどのような対処法が有効か、というのはケースバイケースではありますが、
「きっと大丈夫」、という希望的観測ではなく、「これをしておけば何とか大丈夫」と予防策を作って準備しておく必要があります。



ウェディング業界をずっと元気に。
今日も最後までお読みいただき、有難うございました。
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