婚礼施設が無い

インバウンドウェディング

本日は、度々頂戴する「うちは婚礼施設が整っていないのですが、大丈夫でしょうか」というご質問にお答えします。

もともと婚礼を行うことを想定していなかったホテル・レストラン・ヴィラなどの会場には、婚礼に必要と(思われる)施設が常設されていないことがほとんどで、それは至極当然のことであります。
たとえばチャペルを建ててしまえば、それを活用するためには婚礼の受注をしなくてはならず、婚礼専門の担当者やサービススタッフ・専門各社との提携なども必要となり、それなりに業務のボリュームが増します。

これに対し専門式場は婚礼・宴会をターゲットにしていますので、設備も完全に整っていますし、まさに足りないものはありません。

当たり前のことを述べておりますが、結論から申し上げますと、
婚礼に必要なものが揃っていない=婚礼を受注できない
とはなりません。

一部具体例です:


○チャペルがない・神殿がない→人前式はどこのスペースでも対応可能
○新郎新婦や親族の控室がない→ホテルの一室やスペースで対応可能
○バンケット・宴会場がない→レストランで対応可能
○レストランの真ん中に柱などがある→それを活用できるようなレイアウトを作ることで対応可能
○音響設備がない→外部発注可能
○婚礼メニューの用意がない→コースメニューに少しアレンジを加えていただくことで可能
○ウェディングケーキの用意ができない→ケーキのみ外注可能かどうかで対応可能

そもそも、チャペルはキリスト教式の場合、神殿は神道式の場合の挙式会場なので、どうしてもその宗教婚を望んでいる方々は、婚礼設備が整っている会場を探すか、外式で対応されるので全く問題ありません。もっと言えば、外国人の宗教婚は日本人のそれと概念が異なりますので、こと外国人に関してはこれはご心配には及びません。

控室に関しても、新郎新婦がお支度する場所は必要ですが、ご親族用の控室は、あってもなくても問題ありません。親族紹介などを行う風習もありませんし、両家が分かれて待機、ということもありません。ただし、宗教によっては、本番の式の前に親族のみで儀式を行うものもありますので、その場合には部屋が必要ですが、大きさに合った部屋で十分です。中には非常に神聖な儀式のため外部の人間は一切入れない場合もあり、その場合は個室程度の広さで十分です。

ソフト面で足りないものがある場合は、外部へ発注することで問題なく解決できますし、すべて整っている会場であっても、サービスによっては外部へ発注します。ただ、何が必要か、何が足りないか、それを判断する人が必要です。

その判断をし、すべてが揃っていない条件であっても、うまく形にされるのが、フリーウェディングプランナーの皆様です。実際に彼らが作り上げる結婚式は場所を選びません。どこでも、可能な限り、新郎新婦のご希望に沿った場所で、オリジナルの結婚式を手がける、これが彼らの強みでもあります。

無いものは外部発注、スペースをどのように使うかはフリープランナーさんへお任せ。売上は最低保証料金などを決めておき、料飲や他のものでも持込不可のものは予めそのように決めておくことで、後からのトラブルを防ぎます。

「他と比べることには意味がない」

これがなければ婚礼やイベントは扱えない、という固定観念は一旦取り払っていただき、視点を少し変えてみます。プレゼン次第で集客は可能であるということが見えて参ります。

ウェディング業界をずっと元気に。

今日も最後までお読みいただき、有難うございました。

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